動画は見られた。そのあと、どこへ?|SNSからホームページへつなぐ設計
アップルシーズLabo | 2026年10月15日公開
「動画は見てもらえたのに、問い合わせにつながらない」。そんなとき、動画を作り直す前に見たい場所があります。見終わった人が押すリンクと、その先のページです。せっかく関心を持った人が、次に知りたいことへ進めるよう、入口から相談までをつなげて考えてみましょう。
この記事の要点
投稿で生まれた関心と、リンク先の見出しをそろえます。一つのページで「誰向けか」「何を頼めるか」「次に何をすればよいか」が分かる形を目指します。
最初の一歩: 最近の投稿を一つ開き、初めて見た人のつもりでリンクを押してください。投稿で気になった内容が、移動先ですぐ見つかるかを確かめます。
この記事の目次
こんな場面から考えます
例えば、店舗の改装風景を紹介する動画です。仕上がりを見て興味を持った人がリンクを押すと、会社の沿革から始まるトップページに着きました。会社が悪いわけでも、動画が失敗したわけでもありません。ただ、その人の「この工事を相談できる?」という疑問の答えが、遠くにあります。
再生されたことと、相談したくなったことを分ける
動画を見た理由は人によって違います。映像がきれいだった、音楽が好きだった、近所の店だった、サービスを探していた。再生された数だけで、依頼を検討する人の人数までは分かりません。まずは、その動画を誰に届け、その人に何を知ってもらいたいのかを、一文にしてみます。
「たくさんの人に知ってほしい」から一歩進めて、「大阪で開業する人に、原稿がなくても制作相談できると知ってほしい」。ここまで絞ると、リンク先に必要なのは制作の相談方法、費用の考え方、準備するものだと分かってきます。
リンク先の最初の一文を、投稿の続きにする
投稿では「古いホームページの直し方」を伝えているのに、移動先が「未来を創造するパートナー」だけでは、同じ話の続きか判断しにくくなります。ページの冒頭で「今のホームページを、事業に合わせて直したい方へ」と受け止めるだけでも、読み始める理由がはっきりします。
専用ページを毎回増やす必要はありません。今あるサービスページの該当箇所へ案内したり、見出しの近くにリンクしたりする方法もあります。大切なのは、どのページに着いたかより、知りたかった内容に着いたかです。
動画・説明・確認材料・相談を、順に置く
最初に関心を引くものが動画なら、その次は短い説明です。「何を頼めるか」を伝えたあとに、制作例や対応範囲、料金の目安を置く。最後に、相談の入り口を用意します。読む側が判断に使う順番で並べると、同じ内容でも探しやすくなります。
問い合わせのボタンを何度も置くことだけで解決しようとすると、肝心の疑問が残ることがあります。「まだ依頼内容が決まっていない」「予算が合うか分からない」といった迷いには、相談前に知りたい説明を添えてください。
| 投稿の内容 | リンク先で先に見せるもの | 次の行動 |
|---|---|---|
| 制作した作品の紹介 | 作品・制作の範囲・関連作品 | 別作品を見る/制作を相談する |
| サービスの使い方 | 対象者・進め方・費用の考え方 | 条件を確かめて相談する |
| 採用の雰囲気紹介 | 具体的な仕事内容・勤務条件・選考の流れ | 募集内容を読む |
| 活動のお知らせ | 日時・場所・参加方法・変更情報 | 参加方法を確認する |
「詳しくはこちら」を、押す理由が分かる言葉へ
「こちら」の先に、料金があるのか、申し込みがあるのか、別の動画があるのか。押すまで分からないリンクは、慎重な人ほど迷います。「制作例と料金を見る」「作品をまとめて見る」のように、移動先で得られることを書いてみてください。
ただし、リンクの言葉で約束した内容が移動先にないと、かえって信頼を損ねます。「無料で相談」と案内するなら、無料の範囲を確認できるようにする。「すぐ分かる」と書くなら、答えを長いページの最後に隠さない。この一致を点検します。
スマートフォンで、投稿から送信直前まで歩いてみる
制作者は、直接ホームページを開いて確認しがちです。実際の人は、投稿を見て、プロフィールなどのリンクを探し、ページを開き、必要な情報を読み、フォームに進みます。その一連の動きを、スマートフォンでたどってみましょう。
途中で別のアプリへ移る、文字が小さい、入力中に内容が消える、送信後の流れが分からない。小さなつまずきは画面を眺めるだけでは気づきにくいものです。確認用の内容で送信試験をする場合は、受信側にも試験と分かる形にし、不要な個人情報は使いません。
改善は、一つの仮説から小さく始める
再生数が多いのに移動が少ないなら、動画を見た人とサービスの対象が合っているか、案内が見えるかを考えます。ページには来るのに相談が少ないなら、料金や依頼範囲の説明が足りないかもしれません。ただし、数字だけで原因を決めつけず、実際にページを使った人の迷いも確かめます。
見出し、料金、フォームを同時に変えると、何が役立ったか分かりにくくなります。「今回はリンク先の冒頭を直す」と変更点を絞り、変更日と意図を記録する。問い合わせが必ず増えるという保証ではなく、次の判断ができる改善の進め方です。
よくある質問
動画ごとに専用ページを作るべきですか。
目的と内容が既存のページで十分伝わるなら、専用ページは不要です。異なる対象者や相談内容を一つのページに詰め込みすぎている場合に、分ける意味があります。
問い合わせの数が少ないと、動画は失敗でしょうか。
作品を知ってもらう、既存のお客様に活動を伝えるなど、別の目的もあります。公開前に決めた目的に照らして、何が起きたかを確かめます。
次にすること
- 投稿の対象者と伝えたいことを一文で書く
- リンク先の冒頭が、投稿の続きになっているか見る
- スマートフォンで問い合わせ直前まで進む
- 変更は一度に一つ、日付と理由を残す
掲載・編集について
具体例は説明用に構成しています。数値上の成果を保証するものではなく、ページ構成を検討するための制作上の提案です。
