ホームページ制作の読みもの 01
「何を書けばいい?」で止まった社長へ。最初の一文は、会社案内の外にある
白い入力欄を前にすると、毎日説明している仕事のことまで急に書けなくなる。そんなとき、立派な挨拶文より先に探したい言葉があります。
本文中の場面は、制作の考え方を説明するための想定例です。
画面の前でだけ、会社のことが分からなくなる
ここからは、制作相談を想定した小さな場面です。会社案内を開き、「私たちは地域社会に貢献し……」と入力する。間違ってはいない。でも、隣の会社の名前に置き換えても読めてしまう。消して、書いて、また消す。ホームページづくりの最初の難所は、パソコンの操作ではなく、この白い画面かもしれません。
ところが電話が鳴ると、言葉はすらすら出てきます。「その修理なら、まず写真を一枚見せてください」「初めての方なら、このコースからで大丈夫です」。そこには、相手の不安を減らすための順番が、すでにあります。
会社の説明より、お客さまの質問を拾う
最初に書き出すのは、よく聞かれる質問を三つ。「小さな仕事でも頼めますか」「いくらくらいですか」「何を持って行けばいいですか」。その答えを、普段の会話のまま短く書きます。作文らしく整えるのは後です。
例えば「住宅設備工事一式」という言葉だけでは、読み手が自分の困りごとと結び付けられないことがあります。「蛇口の交換や水漏れの相談から承ります」と添えれば、入口が具体的になります。実際に対応している仕事だけを挙げることが前提です。
上手な文章より、判断できる文章にする
「丁寧に対応します」を消す必要はありません。ただ、それだけで一段落を終えず、「作業前に内容と費用をご説明します」のように、丁寧さが現れる行動を添えます。営業地域や受付方法など、依頼の判断に必要な情報も一緒に確認します。
ここで欲張って事業のすべてを一文に詰め込むと、再び白い画面との格闘が始まります。最初の画面では、誰の何を手伝うのか。その先で、対応範囲と進め方。文章にも、接客と同じ順番があります。
まず、三つの答えだけでいい
今日できる準備は、最近お客さまから聞かれた質問を三つメモすること。うまい言い方に直さず、実際に答えた言葉を残してください。会社案内や料金表があれば、そのまま添えて構いません。
スタジオりんりんでは、その材料から掲載する順番と言葉を整理します。「原稿が完成したら相談しよう」と待つより、書けなくなったところを見せていただくほうが、必要なページが見つけやすくなることもあります。白い画面は、宿題の提出先ではなく、いっしょに考える出発点です。
まだ言葉になっていないことから、一緒に。
相談の前に、資料や考えを完璧にまとめる必要はありません。まずは質問を眺めて、書けそうなところから始めてみてください。
