ホームページ制作の読みもの 03
写真は百枚あるのに、トップに置く一枚がない。素材探しの小さな落とし穴
スマートフォンには写真がたくさんある。それなのにホームページへ載せようとすると、急に選べなくなる。枚数より先に決めたいのは、その写真の仕事です。
本文中の場面は、制作の考え方を説明するための想定例です。
きれいな写真と、使いやすい写真は違う
工務店のサイトを想定します。夕焼けの外観写真はとても美しい。でも建物が小さく、何の工事をしたのか分からない。別の室内写真は仕事の丁寧さが伝わるものの、縦長で、横に広い画面へ置くと大切な部分が切れてしまいます。
写真そのものの良し悪しだけでは決められません。最初に雰囲気を伝える一枚なのか、作業内容を説明する一枚なのか。置く場所と役割を決めると、選ぶ基準ができます。
一枚に三つの仕事をさせない
トップの写真には全体の印象を、事例の写真には具体的な仕事を、紹介ページの写真には相談する場所の雰囲気を。それぞれ違う役割があります。一枚で全部を説明しようとすると、どの役割も中途半端になりがちです。
写真の横には、短くても説明を添えます。「施工例」だけでなく、どこをどう整えたのか。掲載許可や担当範囲を確認したうえで書くと、写真が単なる飾りから、判断材料に変わります。
撮り直すなら、少しだけ引いて撮る
撮影を追加する場合は、正面・少し引いた全景・特徴が分かる寄りの写真を残しておくと、配置を考えやすくなります。横向きと縦向きの両方があると、スマートフォンの画面にも合わせやすくなります。大事な対象を端へ寄せすぎず、周囲に余裕を残すのも一つの方法です。
明るさだけでなく、鏡への映り込み、机の書類、名札、車の番号などにも目を向けます。お客さまや利用者の顔が入った写真は、掲載してよい範囲を事前に確認してください。画面上で小さく見えても、元画像には読める情報が残ることがあります。
写真不足は、相談を止める理由にならない
手元の写真を完璧に選別する必要はありません。「店内」「商品」「作業中」くらいの分類と、何が写っているかの一言があれば、整理を始められます。元画像を残し、送るものは必要な写真に絞りましょう。
足りない部分は、撮影するか、適切な素材を使うか、図や文章で説明するかを検討します。生成した写真を実在の施工・施設・スタッフの証拠として使うことはしません。大切なのは、豪華に見せることより、実際の事業が正しく伝わる一枚を選ぶことです。
まだ言葉になっていないことから、一緒に。
相談の前に、資料や考えを完璧にまとめる必要はありません。まずは質問を眺めて、書けそうなところから始めてみてください。
