ホームページ制作の読みもの 09
「なんとなく違う」は、立派な修正依頼です。伝わる言葉に変える四つの手掛かり
デザインを見た瞬間、違和感はある。でも専門用語で説明できない。そんなときに使える、修正の伝え方です。
本文中の場面は、制作の考え方を説明するための想定例です。
言葉にならない違和感を、捨てない
「作ってもらったのに悪いかな」「理由を説明できないから黙っておこう」。制作途中の画面を見て、そんな気持ちになる場面を想定してみます。しかし、実際にそのサイトを使う人の違和感は、確認する価値のある材料です。
いきなり正しい修正案まで出す必要はありません。「もう少し違う感じ」という感覚を、どこから確かめるかを一緒に考えればよいのです。
場所と印象を、ひとつずつ分ける
一つ目は場所。「全体」ではなく、最初の画面、料金表、写真の周りなどを指します。二つ目は受けた印象。「文字が小さくて頼りなく見える」「色が強くて落ち着かない」。感想のままで構いません。
三つ目は望む印象。「もう少し相談しやすく」「専門的だけど冷たくない感じ」。四つ目は残したい部分。「写真は好きなのでそのまま」。変えるものと残すものが分かると、大切な部分まで作り直さずに済みます。
指示を増やすほど、全体が崩れることもある
文字を大きくし、写真も大きくし、ボタンも目立たせる。一つずつはもっともな希望でも、全部を同じ強さにすると、どこを最初に見ればよいか分からなくなります。だから、個々のサイズ指定だけでなく、「最も伝えたいもの」を確認します。
また、社内の意見を一件ずつ別々に送ると、後から届いた要望が前の修正とぶつかることがあります。一度まとめて、優先順位と最終確認者をそろえると、やり取りを整理しやすくなります。
修正の前に、範囲も確認する
誤字の訂正と、承認済みの構成を大きく変える作業では、必要な時間が違います。修正回数だけでなく、何が含まれるかを最初に確認しておくと、お互いに判断しやすくなります。
スタジオりんりんへの確認コメントは、専門用語でなくて大丈夫です。「この画面は好き。でも相談ボタンまで遠く感じる」。その一言には、十分な手掛かりがあります。違和感を責める材料にせず、完成へ近づける材料として受け取れる進め方を大切にします。
まだ言葉になっていないことから、一緒に。
相談の前に、資料や考えを完璧にまとめる必要はありません。まずは質問を眺めて、書けそうなところから始めてみてください。
