親に相続の話をするときに確認する3つのこと
親への確認は、緊急時の連絡先・書類の保管場所・暮らしの希望から始めてください。「入院したとき、誰に連絡してほしい?」なら、確認する目的を伝えやすくなります。この記事では、3つの質問例と記録の仕方を紹介します。
監修:はまなす行政書士事務所 · 参照資料確認:2026年10月4日
まずすること
親の了承を得て、連絡先・書類の場所・暮らしの希望を記録します。話したくない項目には回答を求めず、未確認として残します。
1.緊急時の連絡先を聞く
「入院などで連絡が必要になったら、誰に知らせてほしい?」と聞きます。本人が連絡してほしい人の氏名と連絡方法を確認してください。
子どもが複数いる場合は、最初に連絡を受ける人と、その人から知らせる相手を決めておくと、連絡の重複や漏れを防ぎやすくなります。
2.大切な書類の保管場所を聞く
通帳、保険、不動産、遺言書などの資料について、「どこに保管しているか」を確認します。最初から金額や配分まで聞く必要はありません。
例:「保険の書類はどこに置いてある?」「遺言書を作っているなら、保管先を教えてもらえる?」。原本を移動する場合も、本人の了承を得て、移動先を記録します。
3.これからの暮らしの希望を聞く
「今の家で暮らし続けたい?」「生活で困ったときは、誰に相談したい?」と聞きます。家族の都合で先に答えを決めず、本人が望むことを記録してください。
希望が決まっていなければ「未定」で構いません。今日の回答を将来も変わらない約束として扱わず、生活や考えが変わったら聞き直します。
聞いた内容を記録し、共有する人を決める
メモには、確認日、聞けた内容、未確認の項目を書きます。誰に共有してよいかも本人に確認してください。大阪法務局と大阪司法書士会のエンディングノートも、記録項目の参考になります。
この記録は遺言書ではありません。財産の渡し方を法的に残したい場合や、将来の手続きを誰かに頼みたい場合は、遺言や必要な契約を別に検討します。
記録する項目と記入例
| 項目 | 質問の例 | 記録する内容 |
|---|---|---|
| 連絡先 | 入院したら誰に連絡してほしい? | 氏名・連絡方法・優先順 |
| 書類 | 保険や遺言の資料はどこ? | 資料名・保管場所・確認日 |
| 暮らし | 今の家で暮らし続けたい? | 希望・心配・未定の点 |
親が「お金のことは話したくない」と言った場合
財産の金額や分配の質問を続けず、入院時の連絡先など別の項目を聞けるか確認します。本人が答えなければ未確認と記録します。親の了承なく書類を持ち出すことを、準備の手順にしないでください。
間違えやすい点
- 希望を聞く前に、家族の都合で答えを決める。
- 親の回答を、将来変えられない約束として扱う。
この記事のFAQ
相続の話をすると財産を狙っていると思われませんか?
質問の目的を先に説明します。例:「もし入院した時に連絡先がわからないと困るので、確認したい」。質問は目的に必要な項目に絞り、分配の話を同時に求めないようにします。
兄弟姉妹に全部共有すべきですか?
誰にどの情報を伝えるかは、本人の了承を確認します。連絡に必要な情報と、本人の私的な希望は分けて管理してください。
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