遺言を書く前に整理する3つのこと

まずすること

「家族」「財産」「希望」を別々に書き出してください。そのメモを使って、遺言の内容、作成方法、保管方法を検討します。

1.家族の関係を書く

配偶者、子どもなど、ご自身の家族関係を書きます。亡くなっている家族や、関係が確認できていない人がいる場合も記載してください。

誰が相続人になるかは、家族の呼び名や記憶だけで確定せず、必要な戸籍などで確認します。生活面で配慮したい人がいる場合は、その事情も相談時に伝えます。

2.財産の種類と資料の場所を書く

不動産、預貯金などについて、名義、種類、資料の保管場所を整理します。借入れやローンも確認対象です。正確な金額が不明なら、未確認と記録してください。

自宅を配偶者に残したい場合などは、名義だけでなく、住み続ける希望や生活費の心配も伝えます。遺言に記載する財産の表示は、作成時に資料で確認します。

3.誰に何を渡したいかを書く

渡したい相手と財産を対応させて書きます。迷っている配分や、希望する理由も記録してください。この段階の整理メモは、遺言書そのものではありません。

希望どおりの文面を書く前に、家族関係、財産の内容、遺留分など個別に検討すべき点があります。感謝の言葉と、法的な財産の引き継ぎを定める内容も分けて考えます。

自筆証書遺言の形式を確認する

自筆証書遺言は、原則として本人が本文、日付、氏名を自書し、押印します。財産目録をパソコン等で作る場合にも、すべてのページへの署名・押印などの要件があります。

形式を満たすことと、内容がご自身の事情に合うことは別の確認事項です。自筆証書遺言や公正証書遺言のどちらで準備するかを、内容と作成の負担に応じて検討します。

保管方法を決める

法務局の自筆証書遺言書保管制度では、形式について外形的な確認が行われます。ただし、内容についての相談や、有効性の保証を行う制度ではありません。

内容の検討と保管の準備を分けて進めてください。作成後は、必要な人が遺言の存在や保管先を確認できる方法も考えます。

記録する項目と記入例

整理する欄書く内容まだ決めなくてよいこと
家族関係と配慮したい事情文面の表現
財産名義・種類・資料の場所未確認の評価額
希望渡したい相手と財産最終的な配分
説明用のケース · 実際の相談事例ではありません

家を配偶者に、預金を子どもに残したい場合

最初のメモにはその希望を書き、家の名義、預金の資料、配偶者の生活費を別の欄に記録します。この配分が実行できるか、遺留分等を含む確認が必要かを検討してから文面を作ります。

間違えやすい点

  • 配分を決めた後で家の名義を初めて確認する。
  • 保管制度を内容の確認や保証だと思う。

この記事のFAQ

財産額がわからなくても準備できますか?

相談メモは作れます。わかる資料と未確認の額を区別してください。ただし最終的な内容や税務等の検討に必要な確認は別に進めます。

感謝の手紙と遺言は一緒ですか?

気持ちを伝える手紙と、財産の承継を定める遺言は役割が違います。希望の実現に必要な法的内容と、家族へのメッセージを区別して相談します。

この記事の確認リスト

  • 家族の関係を記録する。
  • 財産・借入れと資料の場所を記録する。
  • 渡したい相手と財産を対応させて書く。
相談内容をメモにする

遺言作成を相談する

大阪市11区・堺市4区の相談案内です。対応地域、準備する情報、はまなす行政書士事務所への連絡方法を確認できます。

参照資料

法務省|自筆証書遺言の様式・要件

法務省|遺言書保管制度とは

日本公証人連合会|遺言のQ&A

制度の説明は参照資料に基づき、会話例と整理の方法は当サイトの編集提案です。個別の事情に応じて必要な対応を確認してください。

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