亡くなった親の銀行口座を相続する手順と必要書類
銀行の相続手続きは、遺言書、遺言執行者、遺産分割協議書の有無で必要資料が変わります。最初に自分がどのケースかを確認してください。
監修:はまなす行政書士事務所 · 参照資料確認:2026年10月4日
このページの結論
口座のある銀行を調べ、遺言と分割の状況を伝えて必要書類を確認します。銀行ごとの書式、原本の扱い、提出する人を確認してから資料をそろえます。
1.口座のある銀行を調べる
通帳、郵便物、既存の資料などから、銀行名と支店、口座の手がかりを記録します。ネット銀行は紙の通帳がない場合があるため、把握している契約先も一覧にします。
口座を発見した人が、そのまま自由に引き出してよいと考えないでください。銀行へ死亡の連絡と相続手続きを確認し、借入れや放棄の検討がある場合は処分前に専門家へ相談します。
2.遺言と遺産分割の状況を伝える
銀行には、遺言書があるか、遺言執行者が指定されているか、分割協議書があるかを伝えます。三井住友銀行も、これらの状況ごとに必要書類を案内しています。
家族が「同じ資料で全部の銀行が終わる」と考えていても、必要書類や書式は銀行により異なります。必ず各銀行の案内を確認してください。
3.資料の有効期限と原本の扱いを確認する
戸籍、法定相続情報一覧図、印鑑証明書などについて、必要なもの、発行時期、原本か写しか、返却の有無を確認します。案内されたチェックリストで管理します。
共通資料を一つの銀行へ出したまま別の銀行で必要になることもあります。提出予定と返却予定を記録し、同時に進める場合は必要部数を先に確認します。
4.代表者の役割を確認する
連絡を担当する人と、署名や意思確認が必要な人を分けます。代表者が手続きを進めても、ほかの相続人の必要な関与が省略できるとは限りません。
銀行の申込書には、取得する人、払戻し先など手続きに必要な事項が含まれます。協議内容と銀行提出書類が一致しているかを確認し、不明な欄を推測で埋めないでください。
5.銀行ごとの完了を記録する
銀行名、必要資料、提出日、追加依頼、完了日を一覧にします。払戻しが終わったら、誰にどのように引き継がれたかも記録してください。
ほかの財産の調査や相続税の確認は、銀行の完了を待たず進める必要がある場合があります。預金の作業と相続全体の期限を分けて管理します。
通帳が2冊見つかった場合
通帳の数だけで口座の全部を把握できたとは限りません。まず確認できた銀行を一覧にし、それぞれの必要書類を聞きます。戸籍等の共通資料と、銀行独自の書式を別の欄で管理してください。
間違えやすい点
- 見つけた口座から先にお金を移す。
- 一行の案内を全銀行の共通ルールと考える。
この記事のFAQ
法定相続情報一覧図だけで済みますか?
相続関係の資料として利用できる場合がありますが、遺言や分割の資料、銀行の書式などは別に必要となります。
払戻しまでの日数は決まっていますか?
資料の状況、追加確認、銀行の運用で変わります。帰省中に必ず完了すると見込まず、提出方法と日程を銀行に確認します。
相続・遺言・終活を、わかりやすく。