家族支援は、家の「宿題」を増やす前に考える

支援室で親と職員が子どもの遊び方をそっと観察のイメージイラスト

書類作成の記事一覧へ | 06/10

家族支援では、家族が取り入れやすい方法を一緒に選びましょう。移行支援では、その工夫を園や地域の生活にもつなげて考えます。

「毎日練習します」と言ってくれたけれど

5歳のけんさんは、写真で手順を示すと着替えに取り組みやすくなります。面談で保護者が、「家でも毎日練習します」と話しました。

職員が朝の生活を聞くと、きょうだいの送迎と仕事の準備が重なっています。毎日の練習を入れる余裕は、あまりなさそうです。

そこで、事業所で写真を用意し、保護者が希望する日に一つだけ試せるようにしました。支援を暮らしの中で続けるには、使いやすさと負担を一緒に考えることが大切です。

三つの支援を、暮らしの言葉に置き換える

支援けんさんの着替えなら
本人支援写真を見て、着替えの一部に取り組む。
家族支援家族が方法を知り、生活に合う工夫を選べる。
移行支援園でも、本人に分かりやすい着替えの方法を相談する。

家族支援は、家族が受ける助けを具体的に書きます。移行支援は、園や学校、地域での参加と生活のつながりを考えます。卒園や退所の準備に加え、今通っている園での過ごし方も対象になります。

家族支援の文例

目標

保護者が、本人に伝わりやすい着替えの手順を知り、家庭の時間に合う工夫を選べる。3か月後に、使いやすさと負担を確認する。

支援

職員は、事業所で役立った写真と声かけを、保護者が希望する方法で共有する。家庭で試す場合は、取り組みやすい時間と一つの動作を一緒に選ぶ。面談で、本人の様子と家族の負担を聞き、方法を調整する。

「何回練習できましたか」に加えて、「使いやすかったですか」「難しかった点はありますか」と聞きます。続けにくい理由が分かれば、支援を調整できます。

移行支援の文例

目標

園の着替えでも、分かりやすい手がかりと必要な援助を得て、安心して次の活動へ移れるようにする。園と確認する時期は、保護者の希望と園の状況を踏まえて調整する。

支援

児発管は、保護者と共有する内容・相手・方法を確認し、適切な同意等を得て園と連絡する。園の着替えの場所や関わり方を聞き、事業所で役立った写真を共有する。園で使いやすい形を相談し、本人の反応を確認する。

園の棚の高さや、支度に使える時間は事業所と違うかもしれません。同じ写真を渡すだけでなく、その場所で使えるかを一緒に考えます。

一つの取組が、二つの支援につながるとき

保護者と園へ渡す写真を選ぶ取組は、家族支援と移行支援の両方に関わります。関連する支援区分を併記し、目的と役割が分かる形でまとめられます。

まとめて記載する文例

【家族支援・移行支援】保護者と、園へ共有したい着替えの手がかりを整理する。希望を確認し、園の職員と取り入れやすい方法を相談する。家庭・園・事業所の様子を聞き、使いやすさを見直す。

情報共有では、本人の生活に役立つ内容と必要な範囲を確認します。健康情報などを扱う際は、同意等と事業所の情報管理の手順に沿って進めます。

よくある質問|保護者が面談の回数を増やせないときは?

共有してほしい内容と、受け取りやすい方法を聞きます。短い連絡、写真の共有、面談などを調整し、計画の説明・同意やモニタリングに必要な手順も確保します。

支援区分の記載
国の記載のポイントは、家族支援・移行支援の記載を求めています。関連する支援区分の併記も認めています。家族支援では子どもや家族を主語にすることを基本とし、連絡調整などは支援者を主語にする整理も示されています。[資料]

本人・家族の意向
基準は、本人と保護者の意向を踏まえ、家族への援助や関係機関との連携も考える計画づくりを示しています。本人の意思も確かめて反映します。[資料][資料]

事例・氏名・回数は架空の作成見本です。文例は本人の状態と希望に合わせて調整してください。資料確認:2026年10月4日。文章・表示改訂:2026年10月5日。

参考にした公的資料

厚生労働省「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」第27条

こども家庭庁「個別支援計画の記載のポイント」(令和6年5月17日)

こども家庭庁「障害児支援におけるこどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮の手引き」(令和6年8月)

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