書類作成の記事一覧へ | 07/10
できた回数と一緒に、手助けの量と場面を書きましょう。何が役立ったかが分かると、次の支援を選びやすくなります。
どちらの月も、「4回できた」
なおさんの目標は、帰りに水筒をかばんへ入れることです。9月は6回のうち4回、10月は5回のうち4回取り組めました。
達成率は、約67%から80%へ上がっています。「できるようになってきた」と書きたくなります。
でも、記録を読むと違いがありました。9月は写真と声かけ。10月は、職員がかばんの口も持っています。口が開いていると、水筒を入れやすかったのです。
数字に、支援の条件を添える
| 見ること | 9月 | 10月 |
|---|---|---|
| 機会と結果 | 6場面中4場面 | 5場面中4場面 |
| 手助け | 写真と声かけ | 写真と声かけ、かばんを保持 |
| 本人の様子 | 口が閉じると動作が止まる | 口が開いていると入れやすい |
ここから分かったのは、かばんの口を開く援助が役立ったことです。本人の動作の変化を確かめるには、同じ手助けの条件でも様子を見るとよさそうです。
評価と、次の支援を書く
評価の文例
10月は5場面中4場面で水筒を入れた。すべての場面で職員がかばんの口を持っており、9月と援助の条件が異なる。口が開いていると動作に取り組みやすかった。写真と声かけだけでの変化は、引き続き確認する。
次の支援の文例
かばんの口が開きやすい置き方や道具を検討する。本人が取り組みやすい援助を続け、同じ条件で動作と負担を確認する。援助を変えるときは、本人の反応を見ながら少しずつ調整する。
比べるために、役立つ援助を急に外す必要はありません。生活を進めやすい条件を保ちながら、どの工夫が役立つかを確かめます。
欠席や休憩の日は、理由も残す
欠席した日は、目標の場面を観察する機会がありません。体調を優先して全部手伝った日も、普段とは条件が違います。本人が休みたいと伝えた場面では、その反応と職員の対応も残します。
記録の文例
今日は疲れた様子があり、帰りの支度を職員が手伝った。水筒を入れる動作の評価機会は設定しなかった。本人は休憩後、落ち着いて帰宅した。
何を一回の機会として数えるかは、支援を始めるときに共有しておきます。数え方を変えた場合は、日付と理由を添えましょう。
モニタリングは、四つの文でまとめる
流れをひと目で
どんな条件だった? → 本人にどんな変化があった? → 何が役立った? → 次はどう支える?
毎日の記録を全部写すより、判断の根拠になる出来事を選んでまとめます。家庭や園から聞いた話は、情報源を添えます。
「まだ分からない」という評価も使えます。その場合は、次に確かめる場面と担当を決めます。無理に結論を出すより、次の行動が見える記録になります。
よくある質問|利用が少なく、記録がそろわない月は?
観察した範囲を明記します。「利用2日で、支度を1場面観察。次月は同じ条件で記録を追加する」など、今分かることと次の確認をセットで書けます。
制度の確認
モニタリングと見直し
基準第27条は、計画の実施状況を把握し、少なくとも6か月に1回以上見直すことを定めています。特段の事情がある場合を除き、定期的に子どもと保護者へ面接し、結果を記録します。変更時にはアセスメント、会議、説明・文書同意、交付等の手順を行います。[資料]
評価の工夫
機会と援助条件をそろえる方法は、当事務所の提案です。達成時期と支援内容の整理、本人の選択や負担への配慮もあわせて確認します。[資料][資料]
事例・氏名・回数は架空の作成見本です。文例は本人の状態と希望に合わせて調整してください。資料確認:2026年10月4日。文章・表示改訂:2026年10月5日。
参考にした公的資料
厚生労働省「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」第27条
こども家庭庁「個別支援計画の記載のポイント」(令和6年5月17日)
こども家庭庁「障害児支援におけるこどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮の手引き」(令和6年8月)
図解付きの作成見本を読む
